060305 ハイキング情報 うつぎ谷

2006年3月5日 第5コース うつぎ谷、松田隊員の報告です。

テングチョウが飛び回るほどの陽気でした。好天の中、気持ちよく森を散策できました。

谷山尾根登山道沿いのヤブツバキがきれいに開花してます。
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谷山尾根      2006.3.5
ヤブツバキ
<藪椿>:
ツバキ科ツバキ属
たくさんの椿の園芸種がありますが原種のヤブツバキです。果実は3つに割れます。椿油が採れます。材の用途は様々で多様です。一般の用途以外に、木魚、将棋の駒、杵、楽器のバチ、そろばん玉などにも利用されてきました。炭は、「蒔絵金粉」の研磨用でもありました。

吾が妹子を早見浜風大和なる吾を待つ椿吹かざるなゆめ
長皇子  万葉集

山麓部では大きなアオキが比較的少ないように思いますが、うつぎ谷では枝の張ったアオキにたくさんの実がついてます。
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うつぎ谷 
2006.3.5
アオキ<青木>:
ミズキ科アオキ属
庭木としても、よく植えられていますよね。押し葉にすると真っ黒になってしまいます。間もなく花をつけますが、秋に熟した果実は長いものでは翌年の春まで残っています。牛の飼料としても使われていました。どうりでよく鹿に食べられてますよね。枝の二股は弾性があって子どものパチンコの素材としては最適でした。また、茎の中が柔らかいのでくり抜けば豆鉄砲になります。葉は古来薬用で解熱作用が知られています。

夕凍のにはかに迫る青木の実  飯田龍太
(冬の季語ですが・・*「青木の実」は冬、「青木の花」が春の季語です)

マンリョウがありました。遠目に赤い実が見えたのでヤブコウジかなと思いつつ近づくとマンリョウでした。感激です。
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箕面市山麓  2006.3.5
マンリョウ<万両>:ヤブコウジ科ヤブコウジ属
やはり山中にあってこそのマンリョウの美です。

知る知らず何かは知らむひとりのみ山橘の知れる思ひを
瑚都子  万葉集
(*「山橘」はヤブコウジとされていますが同様のものと解釈しました)

オオイヌノフグリが星を散りばめたように咲きはじめています。
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勝尾寺参道     2006.3.5
オオイヌノフグリ:  ゴマノハグサ科   原産:ヨーロッパ、 西アジア、アフリカ
明治17年に故牧野富太郎博士が帰化植物として気付いたと云われています。在来種のイヌノフグリは花が水色ではなく淡紅色です。

いぬふぐり星のまたたく如くなり  高浜虚子

タネツケバナがたくさん開花してました。
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勝尾寺参道   2006.3.5
タネツケバナ:  アブラナ科
農家では、この花の開花を季節の指標として苗代にまく籾を水につけていました。


ヒメオドリコソウも開花しました。
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勝尾寺参道     2006.3.5
ヒメオドリコソウ   <姫踊子草>:   シソ科        原産:ヨーロッパ
明治の中ごろに帰化植物となりました。在来種はオドリコソウです。花弁が折り編み笠の踊り子のように見えるところからの名称です。

撮影:松田 
<M>
by sanrokubika | 2006-03-12 03:12
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パトロール隊の主な活動は、箕面の山のゴミ回収、大型ゴミ・不法投棄の調査、防止策の提案、一般への啓蒙活動、自然環境の保護・保全・育成です。
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