自然観察情報060520 歳時記 椎の花

このコラムは5月24日水曜日、みのおFMタッキー816(周波数FM81.6)で放送されます。放送時間は、あさ9時30分、モーニング・タッキー「風のたより・・・」の時間です。
箕面の山パトロール隊 渓川 清の報告です。

卯の花くたしの雨の合間に、ふと山を見上げると、新緑の中に浮かぶ黄檗色の雲・・・、と、一瞬、思わずにはいられないほどの色の彩。
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                            椎の花 2006.5.14 奥
椎の花八重立つ雲の如くにも 野村泊月

箕面の山に、これほどたくさんの椎があったのかと、椎の花開く時、毎年繰り返す驚きでもあります。

2006.5.14 聖天山
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一面に椎の花咲く「瀧安寺」の森は、多くの人の知るところ。しかし、雨に濡れ、更に色濃き箕面の山を見渡すと、あちらにも、こちらにも、黄檗色の群れを見ることができます。縄文の昔より、人々の暮らしと深く結びついてきた椎の木。万葉集にも、椎の葉に、ご飯を盛りつけて、我が家を懐かしむ歌が詠まれています。椎の材は、薪や道具、棲家などに利用されてきました。また、椎の実は、あく抜きが必要な団栗の中にあって、生でも食べることができる木の実です。貴重な食料の一つでもありました。そして、椎茸も、ですね。
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                            2006.5.14 聖天山
松尾芭蕉は、木曽路へ旅立つ許六に、

旅人の心にも似よ椎の花

と、花椎の咲く時、別れの句を送っています。古い葉が落ち、若葉萌え出る箕面の椎。いっせいに、花開いています。

やや遠く椎の若葉の森見れば幸運(さち)とこしへにそこにあるらし
伊藤左千夫

この椎、里山では、薪や炭、建材などに使われてきました。また、タンニンが採れますので、染料としても利用されました。
里山のあぜ道を歩くと、もう一つ、初夏を告げる花がありました。蕾が、いっぱいに膨らんでいます。

橘は 実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の樹
聖武天皇  万葉集

                        2006.5.20 粟生外院
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みかんの花の白い蕾に、揚羽蝶も待ちきれない様子でしたよ。
夏の訪れ告げる箕面の里山。皆さまも、ぜひお出かけ下さい。<M>
by sanrokubika | 2006-05-23 01:34 | 風のたより(渓川 清)
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パトロール隊の主な活動は、箕面の山のゴミ回収、大型ゴミ・不法投棄の調査、防止策の提案、一般への啓蒙活動、自然環境の保護・保全・育成です。
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