2008.11.2 風のたより  ゆく秋

このコラムは11月5日水曜日、タッキー816みのおエフエム(周波数81.6)で放送されます。放送時間はあさ9時30分、モーニング・タッキー・みのおの風 「風のたより」の時間です。
箕面の山パトロール隊 渓川 清の報告です。
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△粟生間谷

わが触れて来し山の樹や秋深し  中村汀女

深みゆく秋。その秋の深みにも、ゆっくりと様相を変える箕面の里山。朝夕、やや気温が下がったとはいえ、箕面のお山は、その色を一気に変えることはありません。時間をかけつつ、ゆったりと、すこしずつ色を重ねているようです。それでも、冷たい風を受ける樹の葉は、色づきも早いですね。緑の葉と、黄や赤の葉との対照が美しい季節です。

天広く地ひろく秋もゆく秋ぞ  小林一茶

秋極まり、うっすらと色づく山肌。間もなく、立冬を迎えます。

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△ツリガネニンジン 勝尾寺参道

勝尾寺参道では、まだツリガネニンジン、ヨメナ、シオンを見ることができました。ヤブラン、イヌコウジュ、キキョウ、フジバカマ、アキチョウジなどと供に、控えめな薄紫色は「秋の色」ですね。ワレモコウの小さな小豆色の花も風に揺れていました。

赤のままそと林間の日を集め  川端茅舎

あかのまんま・・・イヌタデも、だんだんと色濃く赤みを増していました。山道へと続く麓の沿道では、お茶の花の真っ白い小さな花が、恥ずかしげに下向きに、たくさん咲いていましたよ。
実りの秋、でも暮れ行く秋のなんとも云えぬもの哀しさ。やがて、身に泌む風が吹きはじめると、錦の山肌に変わって行きます。
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△モズ 勝尾寺参道

ある朝の鵙(もず)ききしより日々の鵙  安住敦

大きく熟した柿の木に目を奪われていると、けたたましい鳥の鳴き声が聞えて来ました。大きさはヒヨドリほどの影、ただ鳴き声は明らかに違います。じっと小枝を行き来する影を見ていると、モズでした。この秋、里山での初百舌でした。

冬は、すぐ近くなんですね。

暮れ行く秋、爽やかさを残す箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。
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△茶の花 粟生間谷
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△ワレモコウ 勝尾寺参道
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△イヌタデ 勝尾寺参道
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△カヤツリグサ 粟生間谷
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△カラスウリ 粟生間谷
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△ジュズダマ 勝尾寺川
by sanrokubika | 2008-11-04 18:00 | 風のたより(渓川 清)
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パトロール隊の主な活動は、箕面の山のゴミ回収、大型ゴミ・不法投棄の調査、防止策の提案、一般への啓蒙活動、自然環境の保護・保全・育成です。
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