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自然観察情報060528 歳時記 せんだんの花

このコラムは5月31日水曜日、みのおFMタッキー816(周波数FM81.6)で放送されます。放送時間は、あさ9時30分、モーニング・タッキー「風のたより・・・」の時間です。
箕面の山パトロール隊 渓川 清の報告です。

卯の花、茨、山法師、吸葛(すいかずら)など、白い花が多い五月の箕面の里山。そんな中、薄紫の雲のように浮かぶ、美しい花が、間もなく開花しようとしています。センダンです。粟生間谷の里山でも、何本かのセンダンが蕾を膨らませています。
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センダン 2006.5.28 粟生間谷

トッキョ、キョカキョク・・・トッキョ、キョカキョク・・・時鳥の囀りが、センダンの木の向うで木魂してます。

玉に貫く棟(あふち)を家に植ゑたらば山ほととぎす離れず来むかも
大伴書持  万葉集

   2006.5.28 粟生間谷
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センダンの古名は「あふち」。卯の花と時鳥の取り合わせと同じく、センダンと時鳥も、ともに万葉の和歌に詠われています。里山でも、センダンの枝で、時鳥が囀っていましたよ。




霍公鳥(ほととぎす)棟の枝に行きて居ば花は散らむな珠と見るまで
大伴家持  万葉集
                          2006,5,28 粟生間谷
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センダンは、秋になると、まさに珠のような実を、たくさんつけます。
ここでいうセンダンは、香木の栴檀では、ありません。香木の栴檀は東南アジア原産でビャクダン科ビャクダン属の外来樹です。
古来より「あふち」(おうち)として、親しまれてきたのは、センダン科センダン属の在来種です。このセンダン、里山では、飾り板、下駄、木魚、楽器の琵琶、家具などに使われてきました。また、樹皮は虫除けにも使われました。

2005.5.28 粟生間谷
f0009128_21515521.jpgまだ、蕾のセンダン。いつ花開くかは、ちゃんと「枕草子」第三十五段に書いてあります。

曰く、「・・・棟の花。・・・かれがれに、様異に咲きて、かならず五月五日にあふも、をかし」。

その昔より、旧暦5月5日に咲くことになっているようです。つまり今月31日に開花するそうですよ。

薄紫のセンダンの花浮かび、時鳥啼く箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。
by sanrokubika | 2006-05-31 15:46 | 風のたより(渓川 清)

自然観察情報060516 ギンリョウソウ

一般参加のT様からの報告です。

5月16日パトロール隊の教学の森コースに参加しました。ゴミの少ないコースで、小雨の中、自然観察を楽しみましょうと担当の隊員の方が仰ったその直後同行されていたk隊員が、白いものを指差して、これは大変珍しい、銀りょう草だと言われました。写真を撮ろうと斜面を降りると足元にも銀りょう草が群生していました。よく見ると周りにも沢山群生していました。最初はもの珍しくて写真を撮りまくっていましたが、余りの多さに歩きながらここにもある程度になりました。。家に帰りPCで見たのですが接近して撮ったものは皆ピントが合っていません。インターネットで調べると別名ゆうれい草と書いてありました。やっぱりゆうれいは写真に撮れないと合点しました。
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比較的ピントの合ったものを添付します。見つけられたK隊員は70歳を過ぎておられると後で聞いて、その目力、体力、気力に脱帽です。同行された方は皆さん私より年上だとお見受けしたのですが、皆さん歩くのが速くボーとしていると直ぐ見えなくなり、追いつくのに苦労しました。この頃の若い者はと言われないように精進しなければいけないと実感したパトロールでした。
by sanrokubika | 2006-05-26 21:39

2006.5.15 第1コース勝尾寺参道

今月は、パタゴニア神山隊員、田内隊員のパトロール報告です。
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今回は稲井副隊長の応援をいただき、一般参加者3名の計6名でのパトロールとなりました。
いつもはタバコのフィルターが集中する勝尾寺園地は格段にフィルター数が少なくなっていました。そのかわり、アメ等のお菓子のゴミは休憩場所のベンチ以外にハイキングコース途中にも多く落ちていました。勝尾寺園地で不法投棄されていた大型ゴミは、前回のアースディーイベントで撤去し柵も立てたため、綺麗な状態が保たれていました。
(柵を立てなくても、不法投棄が無くなるのが一番ベストですが・・・)
最近のパトロールの中では一番回収のゴミが少なかったという嬉しい結果に終わり、現状をキープしながら、さらにゴミの量が減る事を願いたいと思います。季節的に花を咲かせた草木も多く、ゴミを拾いながらも皆さんの目を楽しませてくれました。
by sanrokubika | 2006-05-26 09:56 | パトロール日記

自然観察情報060520 歳時記 椎の花

このコラムは5月24日水曜日、みのおFMタッキー816(周波数FM81.6)で放送されます。放送時間は、あさ9時30分、モーニング・タッキー「風のたより・・・」の時間です。
箕面の山パトロール隊 渓川 清の報告です。

卯の花くたしの雨の合間に、ふと山を見上げると、新緑の中に浮かぶ黄檗色の雲・・・、と、一瞬、思わずにはいられないほどの色の彩。
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                            椎の花 2006.5.14 奥
椎の花八重立つ雲の如くにも 野村泊月

箕面の山に、これほどたくさんの椎があったのかと、椎の花開く時、毎年繰り返す驚きでもあります。

2006.5.14 聖天山
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一面に椎の花咲く「瀧安寺」の森は、多くの人の知るところ。しかし、雨に濡れ、更に色濃き箕面の山を見渡すと、あちらにも、こちらにも、黄檗色の群れを見ることができます。縄文の昔より、人々の暮らしと深く結びついてきた椎の木。万葉集にも、椎の葉に、ご飯を盛りつけて、我が家を懐かしむ歌が詠まれています。椎の材は、薪や道具、棲家などに利用されてきました。また、椎の実は、あく抜きが必要な団栗の中にあって、生でも食べることができる木の実です。貴重な食料の一つでもありました。そして、椎茸も、ですね。
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                            2006.5.14 聖天山
松尾芭蕉は、木曽路へ旅立つ許六に、

旅人の心にも似よ椎の花

と、花椎の咲く時、別れの句を送っています。古い葉が落ち、若葉萌え出る箕面の椎。いっせいに、花開いています。

やや遠く椎の若葉の森見れば幸運(さち)とこしへにそこにあるらし
伊藤左千夫

この椎、里山では、薪や炭、建材などに使われてきました。また、タンニンが採れますので、染料としても利用されました。
里山のあぜ道を歩くと、もう一つ、初夏を告げる花がありました。蕾が、いっぱいに膨らんでいます。

橘は 実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の樹
聖武天皇  万葉集

                        2006.5.20 粟生外院
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みかんの花の白い蕾に、揚羽蝶も待ちきれない様子でしたよ。
夏の訪れ告げる箕面の里山。皆さまも、ぜひお出かけ下さい。<M>
by sanrokubika | 2006-05-23 01:34 | 風のたより(渓川 清)

2006.5.21 第5コース うつぎ谷

昨日までの雨と打って変わって、夏のような汗ばむ陽気の中、外院の森〜古道〜うつぎ谷を巡回しました。ところどころでお菓子の包み紙を回収しました。小さな包み紙でも、自然には無い素材と色は、目立ちます。マナーを守って、人工的な色は、山道からはなくしたいものです。古道は登山者が少ないこともあり、比較的きれいに保たれています。人数が多くないと、山道途中の投棄オートバイなど、大型ゴミの移動ができません。また、日をあらためて、少しずつ移動したいと思います。
うつぎ池は、昨日までの雨で、やっと水かさが増し、新緑を水面に映しています。
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うつぎ谷では、沢沿いの道が、とても気持ちよかったです。やはり、沢には適度な水量が、いつもあってほしいものです。
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報告・撮影:松田
by sanrokubika | 2006-05-23 00:50 | パトロール日記

2006.5.21 第8コース 清水谷

9時半、箕面駅前に集合します。久しぶりの快晴に恵まれた駅前は、ハイカーでラッシュアワーなみの混雑です。担当の本村隊員、応援の寒原隊員、一般参加者はいつものメンバーで駒場さん、松永さん、角田さん、下野さんの4名です。
箕面消防署は平成18年度を「山火事防止[元年]」と位置づけ、年間を通じて山林巡回パトロールを実施されます。今回はその一環として、消防署警備第一課の吉川担当主査が同行されました。箕面の山中には、いたるところにたき火跡があります。山火事防止対策と併せて、水利の悪い山中で火を燃やすことがどれほど危険か、心ないハイカーへの啓発が、私たちの活動にとって、大切な柱のひとつです。10時ビジターセンターに到着。本村隊員のリードで入念な準備運動の後、10時10分出発します。自然研究路3号線からダム湖に出ます。堰堤にはタバコのポイ捨て、空き缶、空きビン、コンビニ弁当の食べカスの他、打ち上げ花火が多数捨てられています。ダム湖周遊道を行きます。途中真竹を見つけた隊員がタケノコを取りに河原に下ります。シカとイノシシに先を越され、収穫はゼロ。11時半、清水谷園地です。車止めの効果は絶大で、廃棄ゴミはありません。園地には真新しいたき火跡がありました。落ち葉の中での直火です。とても危険です。清水谷から東海自然歩道を巡回します。お天気、気候と絶好のクリーンハイキング日和です。清水谷ではウツギとシャガが満開です。ハナイカダはまだ花をつけています。ベニカナメモチの新葉は光沢のある紅色が最高です。下界より半月から一ヶ月遅れで楽しめます。二十数組のハイカーと行き交います。2時10分ビジターセンターに戻ります。所長の話では、三光鳥は営巣の最中で場所はまだ特定できないそうです。
回収ゴミ
・タバコ:220本
・ペットボトル:31本
・空きカン:63本
・空きビン:12本
・フライパン:1個
・釜:1個
・打ち上げ花火:多数
・回収ゴミ袋:7袋
by sanrokubika | 2006-05-22 12:29 | パトロール日記

自然観察情報060514 勝尾寺参道

2006年5月14日の報告です。

f0009128_16495084.jpgオナガアゲハ:
アゲハチョウ科 勝尾寺参道 樹林の日当たりのいい、水辺など、水のあるところによく出てくるようです。吸水性が強いようです。食性はコクサギ(ミカン科)です。






f0009128_16515583.jpgサトキマダラヒカゲ:
ジャノメチョウ科 
勝尾寺参道 
蝶は変温生物ですから気温で体温が左右されます。蝶が飛ぶためには30℃以上の体温が必要といわれます。サトキマダラヒカゲは体をやや倒し、表面積を広くして日光浴をします。ナシの実など熟果や腐果からも吸蜜します。食性は、イネ科のメダケです。静止時には、まったく翅を開きません。
f0009128_16555199.jpgアオハナムグリ:コガネムシ科 
勝尾寺参道 
口髭で花粉を集めて食べます。花の中にもぐり込んだようにして花粉を食べるので、この名があります。コガネムシ科の昆虫は、ほとんど夜行性ですが、ハナムグリは昼行性です。



f0009128_16573181.jpgトノサマガエル:アカガエル科アカがエル属 勝尾寺参道 
田んぼの準備で、水路の水かさが増してくると、日中でもよく見ます。メスはやや茶色がかっています。おもしろいことに、仙台から関東平野では見られないそうです。
報告・撮影:松田
by sanrokubika | 2006-05-21 17:02

自然観察情報060514 箕面山麓東部

2006年5月14日の報告です。

f0009128_2223570.jpgタニウツギ
<谷空木>:
スイカズラ科
タニウツギ属 
粟生間谷 
別名:紅空木 
「ウツギ」の名がついていますが、スイカズラ科です。幹が中空なのでウツギと名がついているといわれます。「ウツギ」の名称をを持った樹木は、本来のユキノシタ科ウツギ属以外にも、いろいろあります。タニウツギは、ちょうどウツギ(卯の花)が咲く頃に咲きます。開花時期は、農作業の目安でした。

f0009128_225598.jpgモチツツジ<黐躑躅>:
ツツジ科ツツジ属 粟生間谷 別名:岩つつじ、粘つつじ 
ねばねばしていますが、名は「餅」ではなく「黐」、つまり“とりもち”からきています。ねばねばは、害虫などを寄せ付けないためでは、とも言われています。緑陰の半日陰に多いような気がします。コバノミツバツツジ、ヤマツツジの次に開花します。


f0009128_2281082.jpgタツナミソウ<立浪草>:
シソ科タツナミソウ属 勝尾寺参道 
浪飛沫を上げて、波立つようにみえることからの命名です。樹林の、やや日当たりのいいところで見かけます。緑の草むらに、タツナミソウの紫色の浪飛沫があざやかに映えてます。たくさん群生することはないようです。






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カナメモチ:バラ科カナメモチ属 粟生間谷 別名:アカメモチ 
垣根に使われるカナメモチ(レッドロビン)は、カナメモチとオオカナメモチとの交配園芸種です。新芽は葉緑素形成が遅れるため赤い色をしています。材は堅くて折れにくいため、農具の柄などに使われました。一説では、扇の要に使ったので「要持ち」とも。





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ニガナ<苦菜>:キク科ニガナ属 勝尾寺参道 
食べると苦いので、この名があります。キハダなど、苦味は昔から“健胃剤”でした。ニガナは、うさぎが好んで食べます。ですから、うさぎの胃は丈夫、かどうかは、まだ、うさぎに聞いてませんので分かりません。“菜”と名前のつく植物は、ほとんどが食用でした。ニガナも食用として利用されてきました。
報告・撮影:松田
by sanrokubika | 2006-05-21 02:39

自然観察情報060506 勝尾寺参道

立夏を迎えて、生き物の動きも活発になってきました。

f0009128_21393476.jpgアマガエル:アマガエル科 
外院上池畔 
ネズミモチの葉っぱの間にいました。水辺に突き出した枝の中です。雨を待っているのでしょうか。アマガエルの梅雨時の鳴き声はきれいだと云われます。環境により体色や斑紋が変化します。

f0009128_214018.jpgカナヘビ:カナヘビ科 勝尾寺参道 
山地の藪の中などに棲息します。人家の近くにもいるようです。食性は小さな昆虫やクモなどです。5月から9月頃が産卵期です。


f0009128_21402440.jpgダイサギ<大鷺>:サギ科 
勝尾寺川 
大きな白い胴体が川原に佇んでいるので、びっくりしました。この辺りでは時々見かけます。シラサギの中では、最も大きい種類です。たしかに「鷺足」(抜き足差し足)です。悠々と飛び立っては、また戻って来たりしてました。
2006.5.6 報告・撮影:松田
by sanrokubika | 2006-05-19 21:47

自然観察情報060516 教学の森

2006年5月16日、教学の森、常次隊員の報告です。<M>

時期的によかったのかたくさんのギンリョウソウを観察できた。道すがらこんなに多くのギンリョウソウを見たのは初めてである。ささゆりもすくすく育ち、上を見ればホオノキ、ヤマフジ,桐、モチツツジが満開である。雨の日もまた楽しの感じであった。   <記 常次>

ギンリョウソウの写真です。
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ギンリョウソウ<銀竜草>:イチヤクソウ科ギンリョウソウ属 2006.5.16 別名:幽霊茸 
葉緑素が無いので真っ白です。栄養は、有機物の腐敗物から得ています。堆積した落ち葉や生物の死骸などです。<M>
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ホオノキ<朴木>:モクレン科モクレン属 2006.5.16 
間もなく開花ですね。それにしてもすごくダイナミックなアングルです。<M> 
by sanrokubika | 2006-05-18 01:35




パトロール隊の主な活動は、箕面の山のゴミ回収、大型ゴミ・不法投棄の調査、防止策の提案、一般への啓蒙活動、自然環境の保護・保全・育成です。
by sanrokubika
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