2009.5.10 風のたより  歳時記 椎の花

このコラムは5月13日水曜日、タッキー816みのおエフエム(周波数81.6)で放送されます。放送時間はあさ9時30分、モーニング・タッキー・みのおの風 「風のたより」の時間です。
箕面の山パトロール隊 渓川 清の報告です。
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△イバラ 粟生外院

     道のべの低きにほひや茨の花 召波

野の道を、半袖で歩ける日が多くなりました。やや夏めいて来つつある箕面の里山。
やわらかだった風が、少しづつ季節を感じさせる風に変わり、緑の薫りを運んで来ます。芽吹きを終えた木の葉の息吹が、風に乗って流れているんですね。里山は、風薫る季節となりました。季節が変わり、五月となり、そして五月の花、イバラが、歩み行く野道に咲いています。
暮れ行く春の情景から、すっかりと初夏の姿に変わっています。野山の色も、一筆一筆と緑の絵の具を重ねていくように色濃く変わりつつあります。
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△椎の花 粟生間谷

野鳥の囀りに誘われて、ふと山肌を見上げると、もこもこと黄色い綿をかぶせたような木の群れがあります。

     椎の花八重立つ雲の如くにも 野村泊月

同人誌「ホトトギス」の俳人、野村泊月は、箕面の山の椎の花を、このように詠んでいます。八重立つ雲の如く山肌を覆っているのは、椎の花ですね。
この椎の木、秋には、そのまま食することができるドングリではありますが、里山では、建材として使われたほか、その樹液は染め物に、また、まさに椎茸のホダとしても利用されてきました。
イバラの花とともに、里山に椎の花が咲くと、「夏来る」を実感します。

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△スイカズラ 粟生外院

里山の野辺で、もう一つ初夏の花を見つけました。

     忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫

忍冬、あるいはスイカズラの方がわかりやすいかもしれませんね。手の指をくっつけて、そのまま伸ばしたような独特の花弁。最初は白く咲き、そして黄色に変わる為、白と黄色の花が混在しています。花の蜜を吸うと甘いので「スイカズラ」、白と黄色の花が咲くので「金銀花」、冬は葉を内側に丸め寒さに耐えているように見えるので「忍冬」と呼ばれてきました。
このスイカズラ、里山では、熱さまし、風邪、皮膚の荒れなどに利用されてきたんです。

初夏の花咲き、椎の花湧き立つ箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけ下さい。
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△泊月の句碑 滝道 (以下撮影:奥村隊員)
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△椎の花 瀧安寺
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△椎の花
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△椎の花
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△ユキノシタ 瀧道
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△楓 瀧道
by sanrokubika | 2009-05-12 08:24 | 風のたより(渓川 清)
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パトロール隊の主な活動は、箕面の山のゴミ回収、大型ゴミ・不法投棄の調査、防止策の提案、一般への啓蒙活動、自然環境の保護・保全・育成です。
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