2010.1.3 風のたより 歳時記 七草

   このコラムは、1月6日水曜日、あさ9時30分
   『タッキー816みのおエフエム』 (周波数81.6) 
   モーニング・タッキー「風のたより」で放送されます。
   箕面の山パトロール隊 渓川 清の報告です。
2010.1.3 風のたより 歳時記 七草_f0009128_193748.jpg
△レンギョウ 勝尾寺川

枯萱に年かはりたる日がさせり  清崎敏郎

年あらたまり、あらたな陽が射す箕面の里山。千代の春は、北風も弱まり、穏やかにはじまりました。勝尾寺川の萱は、すっかりと枯れ果てていますが、そこには、初春(はつはる)のやわらかな陽射しがありました。
連翹の花もほころびはじめ、枯れ草の色に相対して、黄色い花が、ひときわ浮かび上がってみえます。
木の葉を落とした木々の枝先には、シロハラやジョウビタキを、はっきりと見ることができました。

とそ酌むもわらぢながらの夜明けかな  一茶

里山も然りですが、御屠蘇で一年を健やかに過ごせるよう、年の始めを迎える風習は、平安時代まで宮中の儀式であったようです。
薬草を調合した御屠蘇は、中国より伝来したものといわれます。御屠蘇に調合される肉桂は口の荒れを治し、山椒は胃を丈夫にし、桔梗は喉を楽にし、ぼうふうは熱さましの効用があるとされています。
健やかなれと願う調合が、きちんとなされているのですね。
2010.1.3 風のたより 歳時記 七草_f0009128_19382793.jpg
△田んぼの若菜 粟生間谷

俎に薺のあとの匂ひかな  内藤鳴雪

さて、七日は七草です。粟生間谷の辺りでも、野道や田んぼに、若菜がいくつも芽吹いています。百人一首にも次の歌があります。

  君がため春の野に出て若菜摘む

          わが衣手に雪は降りつつ  光孝天皇

古くより、私たちの暮らしの中に、野原の若菜を食し、これもまた、健やかであることを祈る風習が続いているんですね。

因みに、春の七草も五七調で詠えます。

  せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、

              すずな、すずしろ、これぞ七草

箕面の里山、よく探せば、七草は、すべて足元にありますよ。

風あれど日のぬくければ御形摘む 文挾夫佐恵

連翹が咲きはじめた箕面の里山。
皆さまも、ぜひお出かけください。
by sanrokubika | 2010-01-05 19:38 | 風のたより(渓川 清)
<< 2010.1.07 1月のエ... 隊員研修 -第2回写真研修- >>




パトロール隊の主な活動は、箕面の山のゴミ回収、大型ゴミ・不法投棄の調査、防止策の提案、一般への啓蒙活動、自然環境の保護・保全・育成です。
by sanrokubika
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
箕面の山パトロール隊☆リンク集
検索
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧